インタラクティブな3D空間の構築を目的とした言語として、インターネット上ではVRML(Virtual
Reality Modeling
Language)が広く使われるようになりました。VRMLには最初に規格化されたver.1.0と、それを更に進めたver.2.0が存在しています(本文中ではVRML(1.0)/(2.0)と書きます)。X-TRACEは、VRML(1.0)を読み込んでレイトレーシングすることができます。
VRML(1.0)の仕様についてはここでは触れません。X-TRACEが対応しているVRML(1.0)のノードの一覧を示します。
AsciiText |
× |
|
Cone |
○ |
Cube |
○ |
|
Cylinder |
○ |
IndexedFaceSet |
○ |
|
IndexedLineSet |
− |
PointSet |
− |
|
Sphere |
○ |
Coordinate3 |
○ |
|
FontStyle |
× |
Info |
× |
|
LOD |
− |
Material |
○ |
|
MaterialBinding |
○ |
Normal |
− |
|
NormalBinding |
○ |
Texture2 |
− |
|
Texture2Transform |
− |
TextureCoordinate2 |
− |
|
ShapeHints |
− |
MatrixTransform |
○ |
|
Rotation |
○ |
Scale |
○ |
|
Transform |
○ |
Translation |
○ |
|
OrthographicCamera |
− |
PerspectiveCamera |
○ |
|
DirectionalLight |
○ |
PointLight |
○ |
|
SpotLight |
○ |
Group |
○ |
|
Separator |
○ |
Switch |
− |
|
TransformSeparator |
○ |
WWWAnchor |
× |
|
WWWInline |
− |
○: X-TRACEで対応している
×: X-TRACEで対応の予定なし
−: X-TRACEで対応するかどうか未定(現在未対応)
○となっているノードであっても、X-TRACEの制約から、一部対応できていない機能がある場合があります。
×となっているノードの記述があっても、読み飛ばすのでエラーとはなりません。
X-TRACEはファイル名の拡張子でVRML(1.0)のファイルか、X-TRACEのテキストデータかを見分けています。VRML(1.0)のファイル名は、必ず".WRL"または".wrl"で終わるようにして下さい。
VRML(1.0)ファイルをX-TRACEのアイコンにドラッグ&ドロップするか、X-TRACEのメニューから開くと、VRML(1.0)のファイルを読み込んでレイトレーシングをはじめます。
X-TRACEは対応していないノードがVRML(1.0)ファイル中に見つかってもエラーを出さず読み飛ばします。ただし、対応しているノードの記述の中に誤りがあると、エラーを出して終了します。ご注意下さい。
VRML(1.0)のファイルも、VRML(2.0)のファイルもともに拡張子は".wrl"です。X-TRACEはVRML(2.0)のファイルを読み込むことができませんので、レイトレーシングしようとしたファイルがVRML(2.0)のものであった場合には、エラーを表示して停止します。VRML(1.0)のファイルであれば、よほどのことがない限り読み込んでレイトレーシングするようになっています(仮にVRML(1.0)として不適切な記述であっても、エラーを発生しない場合があります)。
X-TRACEはVRML(1.0)の忠実なレンダラではありません。単に、X-TRACEのレイトレーシング機能の範囲内でトランスレートしてレンダリングしているに過ぎないことにご留意下さい。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□